top of page

●東洋医学(五行①)

右下の図を見たことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、五行と言って、木火土金水の5つの物質にそれぞれ特徴的な性質を見出し、全てのものをその性質に当てはめて分類して考えます。 これも古くは中国の風土や習慣から起こった考え方です。

そして、それぞれの性質とは・・・ ……曲直(きょくちょく) ……炎上(えんじょう) ……稼穡(かしょく) 金……従革(じゅうかく) 水……潤下(じゅんか) それぞれの細かい性質は次回以降で書いていきます。

この五行説の一番大きな特徴は、木火土金水それぞれの物質がお互いに助けあったり、制御しあっているということです。 そのことを「相生(そうせい)関係」、「相剋(そうこく)関係」と言います。

相生関係のことを別名「母子関係」と言って、母の物質からこの物質に力を送って助けているのです。 例えば、右の図で「木」を「母」とした時に「火」が「子」になります。

また「木」を「子」と考えた時は、「水」が「母」になります。

そして火生土、土生金、金生水、水生木、木生火という様に表現します。 この関係は木を燃料として火が燃え、火が燃えたあとは灰となり土に返り、土が体積圧縮され金属が生まれ、金属が冷えて周りの空気を冷やし水滴を作り、水を吸って木が成長する、というように(若干無理やりなとこもありますが)日常の中でも見られますね。

相剋関係とは二つ右隣の物質に対して、力を抑えこむようにしている関係のことで、火剋金、金剋木、木剋土、土剋水、水剋火と表現します。 右の図で言えば「火」が暴走しないように「水」が押さえ込んでいるんですね。

これも常識といえば常識ですが、火で熱っされて金属は溶け、金属の斧で木を切り倒し、木が根を張り巡らせれば土は崩れ落ちることがなく、土を盛れば水を塞き止めることができ、水をかければ火が消える、というような感じです。

この五行も5つの物質の微妙なバランスの上に成り立っていることで一つが弱ったり、逆に一つが強くなればバランスが崩れてしまいます。 例えば何らかの影響で水の力が弱くなってしまうと、火を制御することができずに火の勢いが強くなりすぎてしまいますね。また火が強くなりすぎると、木を燃やし尽くしてしまいますね。

こんな感じでバランスが崩れると物質同士の均衡がめちゃくちゃになってしまうんです。

人の体にも同じようなことが言え、どこか一つのバランスが崩れると、最終的に全体のバランスが崩れてしまうということです。

タグ:

お知らせ
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
bottom of page