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「本物を見なさい。」

諸先輩方から、学生の頃や最近もよく言われる言葉があります。

「どんな分野でもいいから、本物を見なさい。」

最初のうちは

「本物ってなんだろう?高価なもの?有名なもの?・・・?」という感じでした。

ある先輩からは

「別に値段どうこうではない。良いと感じるものだ。」

と言われました。

この時点では「?????」こんな感じでした(笑)

話は変わって

先日、とあるご縁で、新宿サンシャインシティと国立新美術館で開催されていた読売書法展へ行ってきました。

『書』を見るのは初めてでしたが、チケットを頂いた方から

「『書』は上図に字を書くことじゃなくて芸術」だと伺っていたのですが、

「『書』と『書道』とはこうも違うものか」と驚かされました。

言ってしまえばただの文字なのですが、言葉、音楽、絵画等様々な芸術と同様に、いろんな事を訴えかけてきます。

漢字部門、ひらがな部門など何部門かに分かれていたのですが、個人的にひらがなの文字に何かを感じることが多かったと思います。

ひらがなは女性が用いる文字、又は女性に送る文字として使われていた背景があったり、もともと草書体(崩し字)から発展してできた文字なので、丸みがあり柔らかい印象を持っていたりします。

どうしてひらがなにより惹かれたかは、恐らくは暫く僕の中での課題として持っている

「鍼灸における手技に柔らかさを持たせたい。相手に対して柔軟性のある施術を心がけたい。」

というような、どちらかと言うと女性らしい感じを模索しているからかも知れません。

男性らしいとか女性らしいとか、あまり性差にこだわるのは好きじゃないんですが(汗)

話は戻るのですが、最近になって私思うのが

「何かを強く訴えかけてくるものは、おおよそ今の自分が求めているもの。」

ということで、今で言えば柔軟さや柔らかい動きです。

自分が追い求めているものにヒントとなりうるものが、僕にとってに「本物」なのかなと思っています。

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